イベント考ラム(コラム)

後でガッカリしないために。「鍬入れの儀」で知っておいて欲しいこと

今回は地鎮祭の鍬入れの儀について、今まで触れていなかった部分についてお話ししましょう。知らなければそのまま通り過ぎてしまいますが、実は地鎮祭の質を左右するほど大事な部分です。

それは何かというと、鍬入れの儀の「盛砂」です。

地鎮祭とはこれから家を建てるにあたっての安全祈願祭ですね。そして鍬入れの儀とはその家の建主や施工会社が盛砂に鎌・鍬・鋤を入れる動作をすることで、地を鎮め安全を祈願するというものです。
つまり鍬入れの儀は地鎮祭の目的を表す最も重要なものであり地鎮祭のクライマックスなのです。(→地鎮祭のクライマックス「鍬入れの儀」とは?もご参照ください)。
この鍬入れの儀がビシッと決まるかどうかで地鎮祭の質が決まるといっても過言ではないでしょう。盛砂は、そのクライマックスを構成する重要な要素のひとつなのですね。

では、ここで盛砂を作ってみましょう。

どうでしょう?バケツをひっくり返してできたただの砂の山のようですね?
これで安全祈願ができる気がするでしょうか?
この状態で完成としてしまうところが多いような気がします。ちょっと驚きますね。

もう少し手を加えてみましょう。

先ほどよりは良い感じがします。最低でもせめてこのくらいまで手をかけたいものですね。

ちなみに、我々でしたらこうします。

高さもしっかりあってきちんと形作られています。表面もきれいですね。これなら神事としての安全祈願にふさわしい盛砂だと思いませんか?

いかがですか?盛砂が鍬入れの儀に大きな影響を及ぼしていることが分かりますね。

ところで、例えば会社関連の大きな建物の地鎮祭で鍬入れの儀に何人も参加する場合は、盛砂は円錐形よりも面積が広い台形の形をとることがあります。円錐形でも台形でも、当社では形も表面もしっかりとしたきれいな盛砂を作成することは言うまでもありません。

なお、地鎮祭は個人住宅でも大きな建物でもその意味に違いはありません。
ですから時折見かけるような、個人住宅の時はやや簡単な設営で済ませ、大きな建物の時は比較的しっかりと設営するといった、建物の規模などによって地鎮祭の設営に違いがあるというやり方は地鎮祭の本来の意味を理解していないのではないかと思ってしまいます。神事である地鎮祭は建物によって違いや差をつけるものではないのです。

盛砂ひとつとってもその意味や目的を知らないでいると、崩れた砂の山でもそんなものかと思ってしまいますから、知るということはとても大事ですね。

令和3年11月 藤原 宣雄


香川高松のイベント運営・企画支援会社ふじイベントサービスが、これまでに手掛けてきたか数々のイベントから学んだ経験とノウハウを、代表 藤原 宣雄の目線で語ります。
イベント主催者や、イベントに関わる様々な関係者にとって、何かの参考になれば幸いです。


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